日本で買えぬベトナムETFは、サムスン特需で年リターン60%!

項目   ベトナムETF   日本のベトナム投信  
1年リターン   +30〜60%   +10〜35%  
代表例@   Xtrackers Vietnam Swap ETF   野村ベトナム株式  
代表例A   Vietnam30 ETF   eMAXISベトナム  
通貨   シンガポールドル   日本円  
売買方法   リアルタイム(株と同じ)   1日1回(基準価額)  
NISA対応   非対応   対応  
手数料(%)   経費率0.65〜0.75%   信託報酬1.6〜2.0%  
中身   現地指数そのまま   日本の投信会社が組む  
為替リスク   シンガポールドル/円   ベトナムドン/円  
現地の税金   約5%(ベトナム源泉税)   なし  
日本での税金   20.315%   特定なら20.315%  
確定申告   日本で必要   不要(特定口座)  
最低購入額   数万円〜   数百円〜  
流動性   中〜高(シンガポール取引所)   高い(日本市場)  
難易度   中級者以上   初心者向け  
情報量   日本語サポートあり   充実(日本人)  
知名度   ドマイナー   高い  
アフィリ報酬   手数料の30%   無し  
購入証券会社   フィリップ証券(シンガポール)   SBI証券(日本)  

ベトナムETFの解説

ベトナムETFが「1年リターン+30〜60%」という日本のベトナム投信の倍以上の成績を出している背景には、世界のサプライチェーンが大きく動いた“実需の特需”がある。特に象徴的なのが、韓国のサムスン(Samsung)がベトナムに巨大な生産拠点を構え、スマートフォンや電子部品の製造ラインを大規模に移転したことだ。サムスンは今やベトナム輸出の約20%を占め、周囲には部品メーカー、EMS企業、物流企業、ITサービス企業が集まり、巨大な産業クラスターを形成している。この“サムスン特需”に加え、LG、Foxconn、Intel などの外資も中国+1戦略でベトナムに進出し、製造業の高度化と輸出拡大が同時に進んでいる。さらに人口ボーナス、都市化、内需拡大、インフラ投資、FDI増加といった複数の成長ドライバーが重なり、企業収益が伸びやすい構造が生まれている。こうした実体経済の強さが現地株価指数に直接反映されるため、現地指数に連動するベトナムETFはその恩恵をダイレクトに受けやすい。しかもこれらのベトナムETFは日本では買えず、シンガポール市場など海外取引所を通じてしかアクセスできないため、日本国内では情報が少なく、投資家の認知も低い。だが裏を返せば、フロンティア市場、東南アジア成長国、製造業移転、サプライチェーン再編、エマージングマーケット、人口ボーナス、FDI流入といった世界的な潮流を“現地指数そのまま”で取れる手段がベトナムETFであり、今の高いリターンは偶然ではなく、構造変化の結果として極めて合理的だと言える。